
アルバム:10 WINGS リリース:1995年
目次
天照大神(あまてらすおおみかみ)とは
天照大神(以下、アマテラス)とは、日本神話に主神として登場する神である。
太陽神、農耕神、機織神など多様な神格を持つ。
また、アマテラスは日本神話に主神として登場する神である。
日本列島を作ったイザナギとイザナミを父母とし、天皇陛下を子孫とする太陽神である。
須佐之男の尊が乱暴を働き、アマテラスは恐怖に怯え暗い洞窟に籠ってしまった結果、地球が暗闇に包まれてしまった。
太陽を取り戻すため、アマテラスを洞窟から引き出そうと神々は考えた。
その結果、アメノウズメが裸で踊り、楽しそうな笑い声が聞こえ、アマテラスは顔を出すことが出来、外へ引っ張り出すことが出来た。
解説
この曲は日本神話を元に作詞された楽曲である。
また、アメノウズメを視点とした楽曲である。
「私には何もない 与えうる何もない」とアメノウズメは感じている。
しかし、アマテラスよ、あなたには与えうるものを持っているのだと訴えている。
私達人間は、自分の長所を見つけにくい生き物だ。
自分自身を理解しきれていないのに、他人の良いところばかり目につく。
私が生きている意味は何なのだろうか。私は誰を幸せにすることが出来るのだろう。あの人に出来なくて、私には出来る存在価値とは何なのだろうか。
そんな疑問を回答してくれる楽曲だ。
「悲しみは誰をも救わない。憎しみは誰をも救わない。私には何もない。与えうる何もない。ただ君を笑わせるだけ。」
アメノウズメは自己肯定の無いまま、アマテラスをただ笑わせるためだけに頑張った。だが、それこそが地球上に太陽を取り戻し、神々・人々を救ったのである。
自分自身には何もない。存在価値が無い。各々自分の価値を見いだせずがむしゃらに生きているだけで、誰かの存在価値として生きているのではないだろうか。
私のこのブログも、わずかな人の目にしか止まらない。しかし、このブログで中島みゆきを知り、自分とは何かを考え、価値を見出してもらえるきっかけになっていることを切に願う。
この曲に合うお酒
この曲にふさわしいお酒は、オレンジピールを使ったリキュール、コアントローがベストだと思う。
ショートカクテルに多用されるお酒ではあるが、決してカクテルのメインを飾ることはない。
ブランデーベースのサイドカー、ラムベースのXYZ、ジンベースのホワイトレディなどに使用される。
決してメインに為ることは無いものの、コアントローが有るからこそベースのお酒をさらに美味しくさせられる。
そんな存在こそ、アメノウズメなのだ。
オススメの楽曲
顔のない街の中で
知らない人の笑顔や暮らしが失われても何も思わないだろう。知らない人を物のように感じ 扱ってしまう。自分のことで精一杯になっていないか?相手のことを尊重できているか?知らない人に対して慈悲の心を持っているか?中島みゆきはこの歌を通してそう伝えている。
I Love You,答えてくれ
愛する相手がいること、相手を好きでいられること、それだけで幸せなんじゃないのか?と聴き手に訴えかけ、愛すること自体が幸せなのだと気づくことが出来る曲です。
Nobody is Right
正しさとは何なのか。間違いとは何なのか。完璧正しい人などいるのか?自分は正しい人間なのだとうぬぼれていないか。しっかりと相手を尊重しようじゃないか。という歌です。