
アルバム:I Love You,答えてくれ リリース:2007年
歌詞の訳
(1番)
知らない人の笑顔や暮らしが失われても何も思わないだろう
自分が募らせている怒りを まるで物に当たる幼子のように、
知らない人を物のように感じ 扱ってしまう
(サビ)
見知らぬ人の命を知れるようになるまで 知ろう
見知らぬ人ばかりの街の中で
見知らぬ人ばかりの日本の中で
見知らぬ人ばかりの世界の中で
(2番)
知らない人の痛みや祈りも 全く気にならないだろう。他人なのだから
今日も暮らしの中の疲れ・悩み・妬みなどで 無口になった人々が
自分だけのことで精一杯になり 物と物のようにすれ違う
(以下サビ)
解説
電車の中で他人の靴を踏んでしまったことはないか。
何も謝らない人もいれば、上っ面だけの「すみません」を言う人もいる。
同じ人間なのだから、痛みも感じるし不快な気分にもなる。
その場限りの関係だから雑に扱うことが出来てしまう。
1人1人にそれぞれの人生があり、それぞれの生き方がある。
全く同じ人などおらず、自分よりも劣っているところもあれば、必ず優れているところもある。
だからこそ、どんな相手でも尊重する必要があり、その人から学ぶべきところは必ずあるのだ。
知らない人と関わることは勇気がいることだ。
しかし、関わろうとする意識が、人生を良くすることが多々ある。
私はラウンドワンのボーリングで隣のレーンで投げていた女の子と知り合うことが出来た。
一緒に投げませんか?とナンパ的な出会いとなっているが、恋愛に発展し、長い間付き合い、今では結婚をしたいと思っているほどだ。
知らない相手のことを真剣に知ろうとしたからこそ、新しい世界を知ることができた。
自分には持っていない価値観や技能を世界中の全員が持ち合わせている。
それらの価値観や技能を知ることによって、自分のレベルアップにもつながるし、
人間性に深みも増してくる。
先入観で決めつけるのではなく、もっと相手のことを知っていこう。
自分のことで精一杯になっていないか?
相手のことを尊重できているか?
知らない人に対して慈悲の心を持っているか?
中島みゆきはこの歌を通してそう伝えている。
この曲に合うお酒
この曲に合わせて飲むなら、テキーラはいかがだろうか。
テキーラはショットで煽るずさんな飲み方をするイメージがある。
不味くて度数が強いお酒の印象を持っている人は多いだろう。
愛情を込めて蒸留され、樽で熟成されて出荷されたのに、味わうことをされず一気に飲み干されてしまう。
一度しっかりとしたグラスで、香りを嗅ぎながらほんのひとくち口に含んで見て欲しい。
アガベの芳醇な香りがかもし出す、草・レモングラスのさわやかな香りと黒胡椒のようなスパイシーな香りを感じ取れる。
ゆっくりと口に含むと、一気飲みの時に感じる雑味は一切感じられず、タイムのような薬草風味を感じるだろう。
この曲と同じように、今まで雑に扱っていたものが、実は素晴らしいものなのだと実感できる。
クエルボ・エスペシャルをどうぞ。
出来ればワンランク上のクエルボ1800レポサドを飲んで欲しい。
クエルボ・エスペシャルよりも味わいの深さを感じ取ることができ、よりテキーラを好きになれるだろう。