
アルバム:心守歌-こころもりうた- リリース:2001年
歌詞(引用元:うたまっぷ.com)
街じゅうが今夜だけのために
何もかも変わろうとする夜
ほんのひと月前の別れも
昔のことと許される夜
幸せにならなきゃならないように
人は必ず創られてると
あの日あなたに聞いたのに
Merry Xmas, Merry Xmas
恋人たちだけのために
Merry Xmas, Merry Xmas
すべてのドアが出迎える
Merry Xmas, Merry Xmas
1人ならどこへ歩こう
Merry Xmas, Merry Xmas
白い息が行方に迷う
街じゅうが今夜だけのために
何もかも変わろうとする夜
ほんのひと月前の別れも
昔のことと許される夜
本当の愛だけが
この夜までに結ばれるのが真実だよと
あの日あなたに聞いたのに
Merry Xmas, Merry Xmas
恋人たちだけのために
Merry Xmas, Merry Xmas
すべての傷は癒される
Merry Xmas, Merry Xmas
今夜の願いごとは叶う
Merry Xmas, Merry Xmas
愛のためにすべてが変わる
街じゅうが今夜だけのために
何もかも変わろうとする夜
ほんのひと月前の別れも
昔のことと許される夜
Merry Xmas, Merry Xmas
恋人たちだけのために
Merry Xmas, Merry Xmas
すべてのドアが出迎える
Merry Xmas, Merry Xmas
歌詞のサビの部分の通り、クリスマスの話だと分かる。
シャンシャンとなるBGMも、クリスマスを想像させ、イントロの段階からクリスマスの情景を思い浮かばせるよう引き込んでくるのも魅力だ。
中島みゆきの優しい語りかけるような歌声が、恋人がいて幸せな人も、最近別れてしまった人も全て包み込むように感じる。
この曲は、最近振られてしまった女性が主人公となっている。別れてしまい、行き先が分からない状態で、街はクリスマス仕様になり、賑わい、幸せな雰囲気に包まれている。街中を歩く人たちもどこか幸せそうなカップルばかりだ。
全てのお店(ドア)が開かれていて、歓迎ムードである。
今なら全ての願いが叶うような錯覚になる。
まるで自分たちの愛のためにこんなに華やかな街になっているのかと勘違いさせる。
そのような街の雰囲気を歌から感じ取れる。
そんな中、主人公の女性は振られたことを回想しながら、街中を歩き、どこか自分の居場所をさがそうとしているように感じられる。
「幸せにならなきゃならないように 人は必ず創られてる」
「本当の愛だけが この夜までに結ばれるのが真実だよ」
この言葉を言ったのは別れた彼氏が言った言葉だ。
どんなタイミングで彼氏はこの言葉を言ったのだろうか。歌詞からは知るすべはないが、告白の言葉だろうか。それとも、二人で夜を過ごした時だろうか。
そんな想像をするだけでも楽しい。
また、この言葉は本心で言ったのだろうか。気分が上がり、本心からその言葉を言ったのか。それとも、女性は嘘や綺麗な言葉が好きだと知っているからこそ、パフォーマンスで言ったのか。(女性は嘘が好きだというのは、歌姫を参照してほしい)
いつ言ったのか。どんな気持ちで言ったのかは、この楽曲を聞く人間の心理状態によってイメージが変わるだろう。
自分が幸せなときに聴けば、本心だと感じるし、
別れた後に聴けば、パフォーマンスだと感じるだろう。
そういった自分の心理状態によって、歌詞の解釈やイメージが変わるのも、中島みゆきの奥深さである。
クリスマスのラブソングであれば、間違いなくシャンパーニュが合うが、
この楽曲は失恋ソングなため、シャンパーニュは少し華やかすぎるだろう。
ここはあえて一つ価格帯のランクを落とし、スペインのカヴァのスパークリングワインはいかがだろうか。
ほんのり甘く、シャンパーニュと同じ二次発酵の製法で作られているが、シャンパーニュほど高級ではない日常飲み現実的な価格帯であるからこそ、
理想と現実のギャップ、人生は辛い時もあるがほんのり甘いときもあるのだと感じることが出来る最高のマリアージュだろう。